Train

旅情あふれる電車旅 サマルカンドからブハラへ移動編

かつてのシルクロード要衝の地、ウズベキスタン。

2018年2月から日本人旅行者のビザ免除になったことで、今後より注目される国であることは間違いない。

行くまではどんな国か想像つかなかったけど、シルクロードの面影を残す街並みと、人々の素朴な笑顔が印象的だった。

今回は、サマルカンドからブハラまでの列車旅を紹介したい。

【事前準備】

今回、サマルカンドからブハラへはシャルク号という特急列車を利用した。

チケットは、サマルカンドに着いた日に窓口で予約。英語が全く通じないので、またしてもロシア語版指さし会話帳が重宝した。発音がわからないながらも、単語に指差したり筆談したりしてコミュニケーションを取った。

チケットの値段は残念ながら失念してしまったのだけど、二等車で一人1,000円〜2,000円程だったと思う。

タシケント~サマルカンド間を走るアフロシャブ号と同じく、このシャルク号もサマルカンド~ブハラ間を2時間弱とまあまあのスピードで走ってくれる。

サマルカンド停車中、走ってナンを買いに行く人々(写真中央がナン屋台)

サマルカンド発ブハラ行のシャルク号は12:29発。

丁度お昼時だったので、サマルカンドの宿の近くにあったカフェテリアでサモサをテイクアウェイしていた。写真下部の三角のパン。

サマルカンドに着いた日もこのサモサを食べたのだけど、とにかく肉汁がすごく、本当に美味しいのだ。

その場で作っている風景も見れるし、何より店員がすごく感じが良かったのも印象的だ。恐らくこのBir Zumdaというカフェテリアだったと思う。スーパーの横にあった。

左上がレギスタン広場

電車は定刻、ガタンゴトンとゆっくり走り出した。車内はこんな感じ。

周りはウズベク人と外国人の割合が半々ぐらい。街ではあまり外国人を見ないのだけど、普段どこにいるんだろう?

しばらく外の風景を眺めていると、従業員が何かを配っている。

てっきり新幹線のワゴン販売的なものかと思っていたんだけど、なんとこの列車にはお茶がセットでついているのだ。

ミルクティーかホットレモンティーを選べた。私はレモンティーをチョイス。レモンの輪切りまで入って、本格的。

一口飲んでまた驚き。これがめちゃくちゃ美味しかった。程よい甘さ加減で、身体もあったまるしすごく良かった。嬉しいサービスだなあ。

サマルカンドの市場で買った干しぶどうと共に優雅なティータイム。この干しぶどうはウズベキスタン大使館の方がおススメしてくれた。ウズベキスタンではどのドライフルーツも美味しかった。

列車はひたすら荒野を走る。

そして14:25、ブハラの駅に到着。2時間はあっという間だった。お向かいにはちょうどアフラシャブ号が停車していた。

駅舎を出ると、出迎えの人々でごった返していた。空港でもそうだけど、ウズベキスタンは用もなく駅舎や空港に立ち入ることが出来ないので、迎えの人々は自ずと外で待つことになる。

この日は3月8日、国際婦人デーだったのでテレビ局が撮影をしていた。ウズベキスタンではソ連時代からの習慣に基づき、国際婦人デーには男性から女性に花を贈るらしい。

ウズベキスタンの列車は早めに押さえておいた方がいい。特急列車は本数が少なく、前日予約でも乗れないことがある。この後、ブハラからタシュケントへ戻るとき特急アフラシャブ号はどの時間も満席で、やむなくタクシーをチャーターして帰る羽目になったので。。

早めのプランニングが肝である。