海外旅行

海外で今まで遭遇したトラブルまとめ

今まで約50国を訪れ、そのうち1人旅で訪れたのは20カ国。

幸い今まで命の危機的状況(強盗など)に陥ったことはないものの、女一人旅となればそれなりにトラブルにも遭遇するわけです。

そんな目にあっても一人旅はやっぱり楽しいので、今でも隙をみては一人孤独に出国しています(笑)

今回はみなさんが同じ目に遭わないように、その手口を紹介しようと思います。

【CASE.1 マスタード強盗未遂@ローマ】

ローマの玄関口、テルミニ駅

初っ端からまあまあインパクトのあるトラブル(笑)マスタードやらケチップやらをかけられ、親切な人を装った強盗が汚れを拭いてくれている間に貴重品が盗られるという、かの有名なアレである。

ローマのテルミニ駅付近をスーツケースゴロゴロ引いて歩いていた時のこと。Tシャツに何かかかった?という気配が。みると、真っ黄色なマスタードが付いているじゃありませんか。一瞬何が起こったかわからなかったけど、物陰から怪しい男数人が出てきて、「チョットマッテクダサーイ」とか日本語で言ってる。この犯行の手口を知っていたので、瞬時に冷静になり、これはヤバイ!やられる!!!と思い全速力でダッシュして逃げた。幸い、男たちは追いかけてこなかった。そしてまたまた幸い、その日着ていたのはH&Mで買った500円のボロTシャツだった。すぐに捨てた。

これ、高い服着ていたらめちゃくちゃ腹たっていただろうな。

【CASE.2 地下鉄でスラれかける@バルセロナ】

スーツケースを持ってバルセロナの地下鉄に乗ろうとした時。ラテン系イケメンのスペイン人が、「持ってあげるよ」とスーツケースを運んでくれた。

その時、カバンがなにやら引っ張られる気配がした。目をやると、見知らぬ女が私のカバンを開けている!イケメンと女はグルだったのだ。

ちょっと!と瞬時に声を上げるとカバンを離して、周りの人も様子がおかしいことに気付いてくれた。近くにいた親切な地元の人がそいつらを怒鳴ってくれて、次の駅で降ろしてくれたからよかったけど、怖かったー。この時、二重カバン(でかいカバンの中に更に小さいカバンを入れて、両方チャックを閉めていた)から何も盗られなかったものの、手前の方に貴重品を入れていたら終わってたなーと。

ちなみにこのイケメンと女、かなり小綺麗な身なりをしていた。見た目に騙されてはいけない。

【CASE.3 ドアノック地獄@バルセロナ】

ランブラス通り

あ、これもバルセロナだ。

これは半分ぐらい私が悪いかもしれないのだけど…、バルセロナのバルで飲んで、夜中に宿に戻った時のことだ。夏だったので、汗もかいていたし、次の日すぐに観光に出たいしと思って何も考えず共同シャワーを浴びに行った。そして、ドライヤーをガンガンかけて髪を乾かしていた時。ドアをノックする音がした。

その宿。壁が恐ろしく薄かったに違いない

コンコン…なんだろうこんな夜中に?と思ってスルーしていると、ドンドン!ドンドンドン!と激しい音に変わった。

瞬時にわかった。ドライヤーがうるさかったんだなと。

この時泊まっていたのは、ランブラス通りにある一泊数千円の安ペンション。ドアも木製で、金具で施錠するタイプのボロボロの部屋だった。

ノックの音もすぐに止むだろうと思っていたら、なんとギシギシとドアを引っ張る音がした。

これ、やばくない?

ヤバイどうしようと思ったものの、安宿のためレセプションにかける電話などない。ドア突き破られたらどうしよう…という恐怖に震えながら耐えること20分。叩き疲れたのか、音はすっと止んだ。

次の日ドアから出るのがすごく怖かった。出た瞬間殺されたらどうしようとか思ってた(笑)幸い次の日部屋から出ても何もなかったので、今では笑い話になっている。

【CASE.4 硬貨すり替えマジック@ミラノ】

これは本当にしょぼいトラブル。ミラノの地下鉄で切符を買おうとしてた時、おじいさんが「ミラノ初めて?切符の買い方教えてあげる」とやたらしつこく言ってきた。なんか怪しいなーと思っていたので、とりあえずスラれないように、カバンをしっかり持って構えていた。地下鉄の切符はたしか1.5ユーロで、5ユーロ札を券売機に入れた。おつりは3.5ユーロ返ってくるはずである。その券売機に加工がされていたのか、たまたまなのかわからないけど、おつりが勢いよく飛び出してきてほとんど地面に落ちてしまった。(これもおかしな話だけど。)すると、その老人がここぞとばかりに俊敏におつりを拾い上げ、しれっと50セントを渡してきたのだ。自分がひろったおつりの合計は1.5ユーロ。そう、落ちたはずの2ユーロ硬貨が50セント硬貨にすり替えられていたのだ。あまりに自然に渡すので、手品かと思うぐらい(笑)そのテクニックには恐れ入ったわ。

ほんとにちゃちなトラブルで、揉めるのも面倒くさかったので、とりあえずその場から離れた。

大きなトラブルではないものの、地味にイラっとくる事件だった…。

【CASE.5 ジプシーにiPhone盗られる@パリのマクド】

これは完全に不覚だった。

パリ北駅のマクドで食事を食べていると、子供を抱いたジプシーが「私たちにはお金がありません。お金を恵んでください」的な紙を見せてきた。こんなことは今までよくあったので、無視していると、突然テーブルに覆い被さるようにしてお願いしてきた。

びっくりしたけど、そんなことされても…と思って無視し続けていると、女は諦めてすっと出て行った。

はー出ていって良かった。そう思ったのも束の間、机の上に置いてあったiPhoneが無くなっていることに気づく。

頭が真っ白になった。怪しい行動だとは思ったものの、目の前でiPhoneを盗られるなんて。自分の不注意以外の何物でもない。

追いかけたけど、女はいなくなっていた。iPhoneももちろん戻ってこなかった。仕方ないので警察にいって、盗難届を発行してもらうことに。もう本当に疲れていたのに、待合室で待っている間、陽気な警察官に「ニィハォ〜!」と声をかけられる始末。

帰国後、クレジットカードの保険でiPhone代は帰ってきたものの、当時留学中だったので友達と撮った思い出の写真も全て消えてしまった。悔しかったー。

でもこの一件があって、身の回りのものにかなり気を使うようになったかも。

【番外編 ロストバゲッジ@ブエノスアイレス】

ブエノスアイレス。大好きな街。

はー、長かったー。やっとブエノスアイレスについたー。と一息ついてスーツケースを待っていた時。

「Are you Ellie?」

嫌な予感がした。あ、ロスバゲだ、と瞬時に悟った。

ドバイ経由でブエノスアイレスまで行ったのだけど、関空→ドバイが遅延して、荷物を搭載しきれなかった模様。

そりゃそうだよな、私たちも広い空港を死ぬほど走ってLast Callで滑り込んだんだもの。

正直ロスバゲに関しては気をつけようがない気がするけど、なるべく直行便、無理なら乗り継ぎ時間の長いものを選ぶのがベター。ドバイやアメリカ本土の馬鹿でかい空港、中国など慢性的に混雑している空港はロスバゲ率高し。

この一件があって、常にロスバゲしても良いようにメガネ、三日間分のコンタクトレンズ、化粧品一式は必ず手荷物に入れるようになった(笑)

余談だけど、ロスバゲに関してエミレーツ航空は神対応で、出国後のエミレーツ専用カウンターでロスバゲ証明書類を見せると、数日間過ごす為の現金をその場で支給してくれた。一人当たり一日30ドル×3日間分だったはず。大体の航空会社は、着替えや下着など購入したもののレシートを送って後日返金するスタイル。これが時間がかかるし本当にめんどくさいので、エミレーツの対応は素晴らしいと思った。

【まとめ】

まとめると、スーツケースを持っている時のトラブルが多い気がする。大きな荷物がある時は送迎をお願いする(なかなかやらないけど)など、対策できることはあると思う。

あと、犯行の手口を知っているのも大きい。私の場合、マスタード強盗がそれで、知らなかったらやられていたかも。

海外旅行は危機管理意識を持っていればだいぶリスク回避できると思うので、女一人だから…とか英語喋れないから…とか足踏みせず、世界へ飛び出しちゃいましょう。1人旅は想像以上に人との出会いがあり、楽しいですよ!