Montenegro

ドゥブロヴニクから行く、日帰りモンテネグロの旅

2018年8月中旬ドゥブロブニクを訪れた際、日帰りで隣国のモンテネグロまで行ってみた。

個人で行くことも考えたけど、バスのスケジュールがイマイチで、日帰りでドゥブロブニクに戻ってくるのは難しかったので、現地ツアーに参加することに。

海外現地ツアーではよくV社を利用する。V社のツアーは世界中多くで敢行されており、これまで何度も利用してきたが、ハズレが無いイメージ。

今回は終日モンテネグロへ行くプランで、52ユーロのものを予約。

スケジュールは以下の通りで、HPより抜粋。

★10:00 ペラストにて自由時間 (約45分)

ヨーロッパ最南部のフィヨルドと言われるコトルスカ湾に佇む

静かな町。沖に浮かぶ修道院が絵画のように美しい「岩礁の聖母島」へのボートツアーもオプショナルとしてご用意しています。

★11:15 ローカルガイドと共にコトル観光後、自由時間 (約2時間)

9世紀から19世紀にかけての建物が数多く残り、古い町並みが保存されたコトル。11世紀に建てられたローマ・カトリックの大聖堂はアドリア海海域で一番美しいといわれています。旧市街をローカルガイドがご案内します。

★14:00 スヴェティ・ステファンを車窓観光

Sveti Stefan – モンテネグロ沿岸部で最も高級なリゾートであり、世界中のセレブリティも数多く訪れています。かつては潮の満ち引きで地続きとなる島であったが、現在は狭い地峡で本土と結ばれています。

★14:45 ブドヴァにて自由時間 (約2時間)

アドリア海沿岸で最古の町とも言われるブドヴァ。旧市街には歴史的建築物が建ち並ぶ一方で、ナイトライフが有名な一面も持ち、若者に人気のある夜遊びの町でもあります。

★16:45 ドブロヴニクへ向けて出発

★19:00-20:00 ホテルお送り または催行会社指定の集合場所にて解散

ハイシーズンで混雑回避のためなのか、実際は①ブドヴァ ②コトル ③ぺラストの順番だった。

あと、移動中ずっと寝ていたから定かじゃないけれど、スベティ・ステファンは見られなかったような?

ツアーは7:00、ピレ門を出てすぐのお土産物屋さんがある広場で集合して始まる。

朝のプラカ通り。人が少ない

ここを集合場所に指定するツアーは多く、翌日のモスタル行きのツアーもここで集合することになっていた。

ドゥブロヴニクには猫がたくさん

バスが次々に到着し、ガイドに名前を呼ばれていざ乗車。

バスはほぼ満席になった。友達と三人旅だったので、席が離れたらいやだなあと思っていたけど、幸い早く名前を呼ばれたので、一番後ろの座席を陣取ることが出来た。

朝食はキオスクで買ったミニクロワッサン。

旧市街は予想以上にスーパーやキオスクの類が少なく、売っているものは軒並み高かった。

というか、ドゥブロブニクの物価は想像以上に高い!東欧だと思ってなんでも安いとタカをくくっていたけど、リゾート地ゆえなのか、食事も買い物も完全に西欧並み(もしくはそれ以上?)だった。東欧のリゾート地でこれなので、西欧のリゾートはもっと高いのだろうか。

バスは途中クロアチア-モンテネグロのイミグレで停車。絶対に写真を撮らないでと念を押される。

ガイドが全員分のパスポートを持って、まとめてスタンプをもらい、返却してもらうという流れ。

これが地味に時間がかかるのだ。文句言う人は居なかったけど。

ブドヴァでランチ&散策

お昼少し前にブドヴァに到着。

すぐさま散策開始…といきたいところだったけど、朝ごはんが少なくてお腹が減っていた私たち。一先ずご飯だ!

ブドヴァは旧市街に行くまで海岸沿いを通るのだけど、そこがレストラン通りになっている。

ブドヴァのビーチ

せっかくのリゾート地なのでオープンエアなレストランが良いねということになり、Captainにした。

店員は海兵のようなコスチュームを着ており、そして何故かおじさんの店員しかいなくて、おかしかった。

プレスカヴィッツァ(バルカンハンバーグ)と海鮮リゾットを注文。

私はビール、友達はレモンビールを頼んだのだけど、このレモンビールがかなり美味しくてヒットだった。

カラッとしたこのあたりの気候によく合う。レモンビールは日本にもお土産で買って帰ったけど、家族にも好評だった。

海風を感じながら、しばしまったりランチタイム。

モンテネグロのビールNikšićko

まったりしすぎて、気付くと集合時間の30分前になっていた。

レストランはちょうどツアー集合場所と旧市街との間に位置するので、超駆け足で旧市街をまわることに。

旧市街は迷路のように入り組んでおり、おしゃれなお店も多く時間が無いことが悔やまれた。

ブドヴァは期待していなかった分いい意味で裏切られたかも。旧市街の可愛い街並みあり、ビーチありで良いところだ。

結局集合には5分程遅れてしまい、ガイドに軽く叱られた(笑)

一般的に日本人はPunctualだと思うけど、私たちのせいで日本人に変なイメージがついてしまったのなら申し訳ない。

バスに乗り込んで気がついたけど、車内はめちゃくちゃ暑かった。

ゴーゴーと空調の音は聞こえるものの、全く涼しくない。

みんな汗だくでバスに戻ってきているため、むんむんとした空気が漂っていてさらに汗が噴き出してくる。

そういえばツアーの口コミに冷房が効いていないと書いてあったことを思い出した。

明日のモスタルツアーもまさか同じバスじゃないだろうなと不安になる。(結果、モスタルツアーは空調バリバリのバスだったので安心したのだけど)

コトルに到着

バスは一時間程走って、いよいよこのツアーのハイライトであるコトルに到着。

団体観光客が多く、旧市街は混雑していた。

旧市街入り口

ここで英語ガイドは別の人に変わった。ガイドの説明を最後まで聞いていたら自由時間内に城壁に登れなかったとツアーの口コミに書いていたので、若干申し訳ない気持ちになりつつも、ツアーを離脱し城壁の階段を目指した。

入り口では8ユーロ徴収される。

一番暑い時間帯だったため、一段一段を上るのが本当にキツイ。頭がくらくらする。

頂上まで上るか迷ったけど、話し合いの結果中腹の教会をゴールにすることにした。

ぜーぜー言いながら教会まで上ると、この絶景!

山×海×オレンジ屋根の絶景だー!圧倒的美しさに魅了され、しんどさはすっかり吹き飛んでしまった。

階段に腰かけて休憩。女三人だと話題が尽きない。

ひとしきり絶景を堪能したので、下山してジェラートを食べにいった。

さようならオレンジ屋根

暑いのですぐ溶けてしまうのだけど、このジェラートは濃厚でとても美味しかった。

今度は遅れないように時間に余裕をもって集合場所へ向かうも、門の入り口付近にめちゃくちゃ大きいベンチを発見してしまい、記念撮影せずにはいられなかった。結果かなり時間ギリギリでバスに駆け込むハメに。

ガイドはバスの外で待っていたので、目を付けられたのかも?

バスは本当に暑く、人の熱気で冷えないのかと思っていたけど、時間を空けても冷えていないところをみると、どうやら本当に機能していない模様。滝のように汗が出てくる。汗をかきすぎて、ネックレスが緑色に錆びてしまった。

ああ、本当に勘弁してほしい。

ぺラストで船に乗ってゴスパ・オド・シュクルペラ島へ

最終目的地のPerastへ到着。ここからは小舟に乗って岩礁の聖母島、ゴスパ・オド・シュクルペラ島まで行くという。ただ、そこへ行く船が片道5分程度なのに、往復で6ユーロもするのだ。美味しい商売してるよなあ。

ツアー客の中には島にいかずバスに留まる人もいたけど、せっかくだし行ってみないともったいなくない?

そんなことを考えている間に小舟は島に到着した。

対岸にペラストの街が見える。ぺラストは海軍の士官学校があり、17~18世紀頃栄えていたらしい。

こじんまりしていてきれいな街なので、とてもそんな歴史があるようには感じられなかった。

ここでの自由時間は25分程度だったけど、見どころは修道院とそこに併設されている美術館に限られている。ここでもさらに入場料を求められ、なんだか萎えてしまった。

丁度日が落ちる時間帯だったので、ぺラストの街やモンテネグロの雄大な岩山の景色を見て残り時間を過ごすことにした。

スベティ・ジョルジェ

波止場で西洋人カップルがタイタニックごっこをしていた。西洋人がやるとなんでも様になってしまう不思議。

さようならぺラスト

ここからバスは一路ドゥブロブニクの街へ戻る。

窓の外はコトルスカ湾の絶景が広がっていた。

景色をしばらく眺めた後、ドゥブロブニクに着くまでずーっと眠っていた。バスに乗るとなんだか眠くなってしまう。なんでなんだろう?

ドゥブロブニクに帰ってきたのは21:00すぎだった。

ハイシーズンなので道が混んでいてこの時間になってしまうらしい。

ピレ門前でおろしてもらい、ガイドに礼を言って別れた。

ツアーのまとめ

一日でここまでいろんなところを巡ることが出来るのがこのツアーの醍醐味だと思う。

きっと時間があっても個人ではブドヴァやぺラストは行かないだろうし、色んな街を見ることが出来て良かった。ドゥブロブニクに行ったら、隣国モンテネグロへ足を延ばしてみるのも悪くないかもしれない。